4週目

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まとめ

尺度と寸法

  1. 尺度 (Scale)
    • 種類と推奨値
      • 縮尺 (Reduction Scale):1:2, 1:5, 1:10, 1:20, 1:50, 1:100, 1:200, 1:500, 1:1000, 1:2000
      • 現尺 (Full Scale):1:1
      • 倍尺 (Enlarged Scale):2:1, 5:1, 10:1, 20:1, 50:1
    • 記入方法
      • 図面の表題欄に尺度を記入する。
      • 異なる尺度を用いるときは、その図の近くに尺度を記入する。
  2. 寸法 (Dimension)
    • 寸法の表示方法
      • 長さの単位は原則としてmmとし、それ以外の単位でない限り単位記号は書かない。
      • 寸法線は指示する部分の長さ方向に平行に描き、両端に矢印などの端末記号を付ける。
      • 水平方向、垂直方向、斜め方向の寸法線に対して、寸法数値の記入方法が決まっている。
    • 寸法補助記号
      • 例えば、45°の面取り (C)、半径 (R)、球の直径 (S⌀) など。
      • Cとtは日本でのみ使用される寸法補助記号。
  3. 寸法記入の原則
    • 寸法は、なるべく正面図に集中して記入し、正面図に記入できないものだけを平面図や側面図に記入する。
    • 必要な場合以外は同じ部分の寸法を平面図や側面図に重複して記入しない。
    • 製作する際に計算して寸法を求める必要がないように記入する。
  4. いろいろな寸法記入方法
    • 直径の寸法記入、半径の寸法記入、弦・円孤の寸法記入、角度の寸法記入、テーパとこう配の寸法記入、面取りの寸法記入、板厚の寸法記入など。

ざぐりと皿ざぐり

  1. ざぐり (Counterbore)
    • ボルトや座金のすわりを安定させるために穴の周辺の面を平らに加工すること。
    • 特に、鋳造品など表面が粗くなる製造方法で作られた部品などでよく使われる。
    • 図記号と指示例:ざぐり径、穴の径、ざぐり深さの図記号など。
  2. 皿ざぐり (Countersink)
    • 六角ボルトや皿ネジの頭が平らになるように穴を加工する方法。
    • 図記号と指示例:ざぐりの径、皿ざぐりの深さなど。

総括

この4週目の授業内容では、製図における尺度や寸法の表示方法について学びました。特に、異なる尺度を用いる方法、寸法補助記号の使い方、ざぐりと皿ざぐりの図記号の描き方など、実際の製図で必要となる具体的な技術が詳しく説明されています。

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確認問題
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