6週目

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まとめ

表面性状と幾何公差

  1. 表面性状 (Surface Texture)
    • 表面のあらさ
      • 細かい凹凸を指し、算術平均あらさ、最大高さあらさ、二乗平均あらさ、十点平均あらさなどがある。
    • 表面のうねり
      • 表面のあらさより大きい間隔で起こる面の起伏。
    • 筋目方向
      • 表面の切削加工により生じる筋の方向。
  2. 算術平均あらさ (Ra)
    • 定義
      • 表面の凹凸を測定して得られるあらさ曲線の平均値で定義される。単位はμm。
    • 測定方法
      • 触針式表面あらさ計を使用し、表面を直線状に針でなぞって針の高さ方向の振動を測定する。
      • JISでは、Raの範囲に対して基準長さ(カットオフ値)と評価長さの標準値が定められている。
  3. 表面性状の表示
    • 記号
      • 表面の除去加工の要否によって3種類の記号がある。
        • もとの表面の除去加工の要否を問わないとき
        • もとの表面の除去加工を要するとき
        • もとの表面の除去加工をしてはならないとき
    • 記入方法
      • 表面性状パラメータ記号とその値、カットオフ値または基準長さ、加工方法の略号、筋目方向の記号、削り代を必要に応じて記入する。
  4. 幾何公差 (Geometrical Tolerance)
    • 定義
      • 部品の形状や姿勢および位置の偏差や振れなどを数値で指定する公差。
    • 種類
      • 単独形体の幾何公差(形状公差)
        • 真直度公差、平面度公差、真円度公差、円筒度公差、線の輪郭度公差、面の輪郭度公差。
      • 関連形体の幾何公差(姿勢公差、位置公差、振れ公差)
        • 平行度公差、直角度公差、傾斜度公差、位置度公差、同心度公差、同軸度公差、対称度公差、円周振れ度公差、全振れ度公差。
  5. 幾何公差の表示
    • 公差記入枠
      • 長方形の枠を用い、公差の種類を示す記号、公差値、関連形体においてはデータムを指示する文字記号を記入する。
    • 指示線
      • 公差が規制される形体を示す線。

課題

  • 課題
    • 資料2および紹介されたサイトを参考に、幾何公差についてノートにまとめることで理解すること。

この6週目の授業内容では、表面性状の測定方法と表示方法、幾何公差の種類とその表示方法について学びました。特に、表面のあらさやうねり、幾何公差の具体的な表示方法についての理解が重要です。

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確認問題
セット1
セット2
セット3